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 ぼくはその傑作を大人たちに見せて、ぼくのデッサンがこわいかどうか聞いた。
かれらはぼくに答えた。「どうして帽子がこわいの?」
 ぼくのデッサンは帽子を描いたんじゃなかった。それは象を消化している大蛇ボアを描いたんだ。ぼくはその時大人たちが理解できるように、大蛇ボアの内側を描いた。大人たちにはいつも説明が必要なんだ。ぼくのデッサン第2号はこんなふうだった。
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 大人たちはぼくに、内側や外側を描いたボアのデッサンなんか横に置いて、そんなことよりも地理や歴史や算数や文法を勉強しなさいと言った。そういうわけでぼくは、六歳で、絵かきというすばらしい職業をあきらめた。デッサン第1号と第2号はうまくいかなくてがっかりだった。大人たちは自分だけでは決して何もわからないし、子どもにとって、いつもいつも説明しなければならないのはうんざりだ。

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